【結界師】墨村良守はどんな人物?能力や彼の成長についても

結界師

 

結界師に登場する墨村良守は、ごく普通の中学生です。

しかし彼には変わった能力があり、その能力を使って物語が進んでいきます。

 

彼にはどんな能力があり、物語に影響してくるのでしょうか。

良守の人物像や能力などについて考えていきます。

 

・良守の性格について
・良守の能力について

 

良守はどんな人物なのか

良守は結界師の登場人物で、物語の主人公です。

彼はどんな人物で、どう物語に関わってくるのでしょうか。

 

主人公の良守のプロフィールや能力、性格などについて話していきます。

 

プロフィール

名前は墨村良守(すみむらよしもり)、結界師の主人公です。

作中では14歳から15歳までの物語が描かれています。

 

良守は私立烏森学園中等部の生徒です。

趣味はお菓子作りで、好物は甘いもの。

 

家族構成は祖父と両親、兄、弟で、3兄弟の真ん中になります。

彼は墨村家の22代目の継承者の予定でした。

 

黒髪で少し長めの短髪、寝不足気味なのもあり目つきは少々悪いです。

右手のひらには正統継承者の証である、黒の四角い模様があります。

 

3兄弟の真ん中なのですが、兄と弟がしっかりしすぎているので、本人は少々劣等感を抱いています。

しかし兄弟の仲で唯一正統継承者に選ばれて、特に兄とぎくしゃくしています。

 

同じ正統継承者の祖父から厳しくされており、本人は修行にやる気を出していません。

ですが自分の好きなものに対しては、年相応の反応を見せるという可愛らしい一面も。

 

無茶をしがちな性格のため、家族をはじめ周りから心配されています。

 

 

性格や特徴

 

良守は考えるより先に体が動くタイプで、無茶が目立ちます。

感情的に行動することが多いので、精神的にとても幼いです。

 

学校では自由奔放な振る舞いが目立ち、授業中はほとんど寝ています。

しかし昼間よく寝ているのは、結界師の仕事が夜にあるからです。

 

もしくはノートにお菓子のレシピを書いているかがほとんどです。

周りから浮いているからか、クラスの女子からは男子として意識されていません。

 

さらにクラス内では「九九の7段が言えない」疑惑や、「給食にコーヒー牛乳が出るとき最も力を発揮する」という噂が出ています。

子供っぽい一面が多くみられる中、お隣さんで幼馴染、高校生の雪村時音に好意を抱いています。

 

小学生のころ、自分の不注意で時音が大けがを負ったことをきっかけに、彼女を守るために強くなることを決意。

過去の出来事があり、自分の周りの人が傷つくのを極端に嫌うようになりました。

 

さらに志々尾の件で、それが謙虚に現れるようになります。

彼は歴代の正統継承者の中でも、特に烏森からの影響が強く、周りからは「烏森に愛されている」と言われています。

 

しかし才能に関して本人は自覚が一切なく、不用意な言葉で周りを傷つけてしまうことも。

良守は良くも悪くも純粋でまっすぐです。

 

能力について

 

良守は結界師と呼ばれる仕事をしており、それは特殊な能力です。

メインで使うのは結界術と呼ばれ、妖や悪しき者、人間などに作用します。

 

そんな結界術にも様々な使い方があります。

良守が修行や実践の中で、手に入れた能力は以下の通りです。

 

・間流結界術

間時守が開発した結界を用いた術。

支配した空間を結界と呼んで、空間支配術とも言われています。

 

基本的に直方体に空間を支配するもので、硬さや柔らかさなどを調整したり、とくていの対象のみ出

入り出来たりするなど、応用力が相当に高いです。

 

しかし感覚的に能力を使う良守は細かい調整が苦手です。

そのため小さい妖相手に、人間が入れるくらいの大きな結界を出してしまうこともしばしば。

 

その後特訓を重ねて能力の扱いが向上し、極限無想状態になると強度や正確さ、スピードが飛躍的に上昇します。

 

 

・絶界

黒いオーラを体の外に発生させて、オーラの中に入った自分以外の全てを無差別に消滅させてしまう扱いが難しいものです。

 

良守もはじめは上手く調整が出来ず、自分を守る防護壁くらいの能力でしかありませんでした。

 

ですが周りからのアドバイスを受けたりして徐々に性能が上がり、本物の絶界に近いレベルまで発現出来るようになります。

 

ですが良守は自分に向いていないと判断して、非常時以外では使わなくなります。

この術は細かい力のコントロールが必要になるのです。

 

良守は細かい調整が苦手なので、訓練したものの自分には難しいと判断したのです。

 

・真界

真界は兄、正守以上の超巨大な結界です。

良守が拒んだものは人や妖以外でも、彼が受け入れられないもの全てを無に帰してしまう術。

 

この結界の範囲内にあるものは、良守が受け入れた存在は傷つかず、酷いけがなども無かったことにできます。

 

言わば良守が望んだ完璧な世界へと作り替えてしまうのです。

ですがこの能力ははじめ、無意識に発現しており、とても危ういものでした。

 

時守の指導でコントロールが可能になり、さらに宙心丸の力を借りて、万能なものへと変化したのです。

 

代償としてとんでもなく体に負担がかかるので、長時間の使用は命を削る危険も。

その能力を使うことが出来たのは、良守の才能と時守の指導によるものです。

 

・極限無想

無想は心を無にして、自分の精神状態で力を制御してしまうのを防ぎ、純粋に本来の力を発揮させる状態を指します。

無想を極限まで高めると極限無想状態になり、力のコントロールは管理者のしぐまが担当します。

 

この状態の良守は結界術の強度をとても向上させるので、強力な妖でも破れないほど。

しかし管理者を出現させないと、感覚がとても研ぎ澄まされるので少し体が傷ついただけでも戦闘不能になってしまうのが欠点。

 

この状態になれるのは、良守だけです。

 

・探査用結界

自分の周りに巨大な結界を作り、その中にいる妖などの情報を確認することが出来ます。

しかし膨大な情報が一気に流れ込んでくるので、良守は極限無想を使い、管理者のしぐまに調整してもらっています。

 

この技は母守美子の指導で使用可能となりました。

正守もこの能力を黒い鯉のような姿をした物を使って行います。

 

・しぐま

しぐまは極限無想状態になった良守の力のコントロールを担当しています。

召喚時は白と黒の縞模様の正六面体の箱

 

様々な形に変化することが出来、蛇や道化師、鳥かと思えば小さくなったりと、しぐまに決まった形がありません。

 

これは力の限界が分からない良守が影響しています。

本来名前はありませんが、良守が管理者の見た目からそのように名付けました。

 

良守の成長について

 

良守は歴代の結界師の中では不器用なほうですが、烏森からの影響力は格別です。

歴代の継承者の中で最も才能があり、烏森からの影響を特に大きく受けました。

 

さらに彼のやさしさが周囲を変えていったのです。

彼の強さの原動力は「時音をこれ以上傷つけさせない」ためです。

 

彼は不器用で無茶をしがちなので、逆に事を荒立ててしまうことも。

 

第二次黒芒楼襲来の際、自分を捕まえるために襲ってきたので良守は自ら捕虜になります。

同じ場所に捕まっていた松戸に助けられるのです。

 

同様に捕まった夜行のメンバーも救出していきます。

その道中、黒芒の主の姫に出会って城を破壊する力を渡される。

 

そして火黒と対峙しますが、力の差で良守は押されてしまうのです。

戦いの最中、自分の身代わりに傷を負った閃の姿を見て、完全な絶界を展開して火黒を消滅させるのでした。

 

火黒との戦いのあと、良守たちを助けに来た正守たちに救出されたのです。

 

つかの間の平穏のさなか、箱使いが禁断の妖、黒兜を烏森に放ったのです。

 

一時的に烏森からの力を得て、良守は優勢となりました。

しかしその力に良守は一瞬疑問を抱いたことで、その力は黒兜へと力を渡してしまうのです。

 

ですがその力を得て暴走した黒兜は烏森に攻撃をしたことで、烏森の怒りを買ってしまう。

烏森の怒りを受けて、黒兜は耐えきれずに崩壊して幕を閉じます。

 

黒兜の襲撃事件は解決しましたが、良守の危うさが浮き彫りになる事件でもありました。

 

その後正守と一緒に淡幽の神佑地に向かいますが、正守にここから先に入るなと忠告される。

ですが淡幽の誘惑に乗ってしまった良守は、その中へと入ってしまいます。

 

無道と戦っていた正守を、白い絶界(真界)を使って彼を助けたのです。

 

正守と無道の件のあと、良守は無想の訓練を開始する。

 

その修行を続けている最中、とある術師のカケル達が烏森を襲撃。

氷浦が傷つきながら戦っていると聞き、良守は極限無想を発動させることに成功します。

 

極限無想の力を使い、烏森を襲ったまじないを破壊しました。

まじないを破壊したことで、烏森をはじめ街も救ったのです。

 

調査を進めていき、最終的に烏森の力の中心が宙心丸であることが判明します。

そして修行の成果もあり、宙心丸が望む世界を作り出すことに成功します。

 

そのまま宙心丸の世界を完全に閉じて、良守をはじめとした結界師や関係者は平穏な日々を手に入れたのでした。

 

良守ははじめは力の使い方がうまくなく、周りの協力や経験を経て成長し、烏森の力を封印するという目標を達成できたのです。

 

良守はどんな人物なのかについてのまとめ

・男性ばかりの家庭の中間子
・中学生で年上の幼馴染、時音に好意を抱く
・誰よりも優しく、自分の大切なものが傷つくのを嫌う
・普段は年相応なふるまいが目立つ
・歴代の術師の中でも異質な能力を持っている

 

以上、結界師の良守に関する考察でした。

良守は歴代の術者の中でも特に強い才能を持っており、兄の正守はそれを少し疎ましく思っていました。

 

しかし良守の力を見て、周りも少しずつ変わっていったのです。

彼の精一杯のふるまいは、沢山の人や妖に大きな影響を与えていきました。

 

烏森の封印には母の守美子の協力が必要で、二度と会うことができなくなりましたが、良守はそれを苦渋の選択で受け入れたのです。

 

烏森を封印したあとの生活が、良守にとって素敵な物になっていることを願います。

彼の夢だったお菓子の城は、無事に完成できたのでしょうか?

 

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