荒川弘先生の最新作、黄泉のツガイ。
この作品には多種多様なツガイと呼ばれる存在が登場します。
ツガイとはどんな存在なのでしょうか。
現在発覚しているツガイはどんな能力を持っているのかも気になります。
今回は黄泉のツガイに登場したツガイについて考察していきます。
7巻までの情報をもとにまとめているので、一部ネタバレも入っているのでご注意ください。
・ツガイの能力について
ツガイはどんな存在?
黄泉のツガイおもろ pic.twitter.com/BXbifEkPiR
— gamingプーきち (@pottidesu) May 27, 2024
物語のメイン要素、ツガイ。
ツガイは二体で一つの不思議な存在です。
彼らには沢山の種類がおり、能力や性格も様々。
そんなツガイの存在意義や性質、契約方法などについて考えていきます。
ツガイとは
ツガイとは「対なるもの」と言われています。
幽霊や妖怪、化け物やUMA、異形など、様々な名称で呼ばれる存在です。
普通の人には見えませんが、ツガイ側が干渉して特定の人間に姿を見せることも可能。
まれに見えてしまう人も居るようです。
私たちの世界でいう、霊感がある人になります。
概ね人ならざる姿をしていますが、持っている知性や戦闘能力には個体差があります。
しかし話せない者にも意思と心があるのです。
度が過ぎると返り討ちになることもあるので、主は関係性を気にする必要があります。
契約方法
ツガイは「契約」を行うことで、力を借りることが可能です。
ツガイには本尊が存在します。
本尊とは仏壇などに祀られる侵攻の対象となるものの仏像などです。
人形のようなものや道具のようなものなど多岐にわたります。
契約には契約する人間の血が必要です。
ユルの場合は左右様の石像の近くにあったくぼみに、本尊と思われるペンダントをはめ込み、ユルの血を垂らして契約となりました。
他にも直接姿を見せているツガイに、血を与えて契約することも可能です。
しかしそれが出来るのは契約者が居ない者が対象です。
発覚しているツガイについて
黄泉のツガイ、3巻以降は「真ん中に主、両端にツガイ!」という構図なので、面で並べると2巻の表紙がちょっとじわじわくる罠……!
ガブちゃんとジンさんがアサちゃんのツガイみたいな顔して後ろに控えているからつい……!! pic.twitter.com/6ibLxwpbVR— みすりーど@ (@misuri_koubou) May 24, 2024
現在7巻までの内容に登場したツガイについて紹介していきます。
敵味方同様、沢山のツガイが登場しています。
どんな性格や特徴をもっているのか気になりますね。
彼らの見た目や戦闘スタイルなども見ていきましょう。
ここでは本編で姿が登場した順番にお話していきます。
左右様
↓ 左右様 … (Θ_Θ) pic.twitter.com/hWd9eAqQaR
— まみやなつき (@eindebelle) February 9, 2024
まずは左右様です。
本作の主人公ユルのツガイで、元々はユルの村の守り神でした。
ユルと契約してユルのツガイとなりました。
個体名は男性が右さん、女性が左さんです。
彼らは近接攻撃に長けている二体です。
双子の能力である、封と解の力を相殺するために存在しています。
二体とも好戦的な性格で、特に女性の姿をしている左さんが戦闘狂のような考え方をします。
ガブリエル
ガブちゃんとツガイのガブリエルが一番正体気になるな
主人公のユルと同じ金髪で三つ編みおさげ・チビ・赤コートのエド3点セット、名前がツガイと同じで天使の名を冠してる pic.twitter.com/VZn0Yu2TsG— ishizue (@basis490) January 2, 2023
ガブリエルは影森家にお世話になっている、ガブちゃんのツガイです。
個体名はジョー・ウィリアムフレデリック・ガブリエル一世と、カーク・ダグラス・ウオルドグレイヴ・ガブリエル二世。
大量の目を持つ大きな葉のような姿をしたツガイで、第一話から登場しました。
第一話でユルの村を襲撃した際、ツガイ使いのガブちゃんと一緒に発覚します。
強靭な歯を持っており、左さんの攻撃をもしのぐほど。
上下それぞれで分裂しており、二体が噛み合わさると、挟んだ対象をさらっと噛み切ってしまうのです。
掃除屋(スカベンジャー)
黄泉のツガイ 4の書影出てたー!
ジンさんが表紙に!
バックには愛ちゃんと誠くん
さてさて3巻は強敵登場で終わったがどうなることやら
荒川先生の作品も捨てキャラいないからこれからどんどんいろんなキャラ活躍してくれ!令和のハガレンになることを祈り応援する📣 pic.twitter.com/Wuaa1kqk76
— 山田・A・ホニョペノコ (@yamadahonyo1) June 3, 2023
掃除屋(スカベンジャー)は影森家の一人、ジンのツガイです。
個体名は大きいのが愛ちゃん、小さいのが誠君。
チョウチンアンコウのような姿をしているのが愛ちゃんで、フグのような姿をしているのが誠君です。
愛ちゃんがあらゆるものを飲み込み、誠君がその中から対象物を吐き出すことが出来ます。
他にも対象者の血などを使い、そのものに擬態することも可能。
この二体の能力を使って、臨機応変に武器などを入れ替えて戦闘するスタイルを取っています。
オシラサマ
『黄泉のツガイ』で荒川弘先生が描かれる爽やかな「オシラサマ」と、遠野博物館のアニメ遠野物語で上映された水木しげる先生による『明らかにワタシたちやっちゃいました』な「オシラサマ」の差分よ… pic.twitter.com/MBY4tgOUiC
— chin (@chin_1stLT) April 17, 2024
オシラサマは馬と娘の姿をしたツガイです。
ですが主はいるようですが、名前や人物像は不明。
個体名なども今時点では分かっていません。
オシラサマはユルが村を脱出した時に出会ったツガイでした。
基本的に傍観主義のようで、めったに姿を見せません。
人間の中では神様にあたる存在のようです。
ダンジがユルに助けを求めたときに通りがかり、彼をユルのもとまで送ってくれました。
娘の姿をしている方は会話が可能で、結構自由奔放な性格のように見えます。
前虎後狼(ぜんここうろう)
前虎後狼(ぜんここうろう)は、段野ハナのツガイになります。
個体名は猫が虎鉄(こてつ)、犬が二狼(じろう)です。
前虎後狼は探索に向いているツガイで、二狼が捜索に出て、虎鉄がその情報を主に伝えます。
犬の姿をしている二狼が捜索する対象を探しに行って、猫の姿をしている虎鉄がその情報を地図などを使って契約者に居場所を知らせるのです。
捜索に出るときは、二狼に対象のにおいをかがせます。
虎鉄は居場所を知らせるのに、現代では紙の地図の代わりにスマホの地図機能を使っています。
虎鉄は器用なことにスマホで文字入力も出来るのです。
兎と亀
兎と亀はハルオのツガイになります。
主のハルオは影森家の兄弟の一人です。
この二体の個体名は分かっていません。
兎はスピードに特化したツガイで、左右様も混乱させられていました。
右さんとの戦闘で、スピードの速さを活かして優位に立っています。
相方の亀は重力を操り、重力を自在に変化させられます。
その能力を使って、相手の動きを封じることが可能です。
左さんとの戦いで彼女の動きを封じて、右さんとの協力を阻止しました。
兎は話すことが出来て、主のハルオに会話で現状を伝えて指示を仰いだり、襲撃者に諭すような言葉も言っています。
ヤマノカミ
ヤマノカミはアキオを主に持っています。
個体名は白い体色のほうが山風、黒い体色のほうが谷風です。
姿の一部は二巻から登場しています。
しかし体が巨大なため、全容は分かっていませんでした。
この二体は大きな体を利用して、あらゆるものを踏みつぶしてしまいます。
力や重量はとてもあるのですが、その分動きが遅いのがネックです。
そのため速さと硬さで有利なガブリエルに負けているのです。
陰陽(いんよう)
陰陽はメインヒロインのアサのツガイです。
登場時はケンイチのツガイで、襲撃者側のツガイでした。
しかしアサが解の力で、強制的にケンイチとの契約を解除したのです。
直後に主替えされて、現在はアサが契約者となっています。
見つめた対象を、自分の体内の結界内に閉じ込めることが可能な能力を持っています。
対象だけを出入りさせることもでき、アサはその能力で人質となった偽物のアサと村の少女を保護しました。
普段は一体ずつになっていますが、対象を閉じ込める攻撃をする際は合体します。
黒白(こくびゃく)
黒白(こくびゃく)は波久礼(はぐれ)ヒカルのツガイです。
白い体のものがホワイト、黒い体のものがベタです。
ホワイトの能力で主が指示した範囲を修正します。
その後ベタの能力で自由に上書きすることが可能です。
屋敷が壊れたときも、この能力を使って元通りにしていました。
今の主のヒカルはマンガ家で、想像力が高いです。
おまけにそれを再現する能力もあるので、ツガイとの相性がとてもいいと言えます。
閻魔帳(ブラックリスト)
閻魔帳(ブラックリスト)はフユキのツガイです。
個体名は帳簿の姿がウィスパー、手の姿をしているのがエンブレイスと言います。
エンブレイスが対象を握り、ウィスパーが握ったツガイの情報を抜き取る能力を持っています。
手のほうは対象を握るだけで、情報を抜き取るのは帳簿の姿をしている方です。
これにより契約者の現状や名前、住所などの個人情報も全て把握されてしまうので、嘘をつくのは不可能です。
この能力を使って、相手の弱みを握ることに長けています。
狐狸変化(こりへんげ)
狐狸変化(こりへんげ)はマコトのツガイです。
個体名は狐が赤井さん、狸がみどりさんと言います。
狐狸変化は元々襲撃者の一人である立川マコトのツガイでした。
しかし影森家に雇われて、その後は影森家を手伝っています。
狐のツガイは変身が得意で、綺麗な女性に化けて相手を誘惑することなどに使えます。
狸のツガイは「狸の〇玉八畳敷き(はちじょうじき)」という能力です。
この能力は〇玉を大きく広げて網のように展開し、そのまま対象を包みこんで捕まえるのです。
正直動物の大事なところで捕まるのは不名誉すぎますね。
マヨイガ
マヨイガは田寺家のツガイです。
田寺家が保有している家の姿をしたツガイなのです。
どことどこの部分が、ツガイとして存在しているのかは分かっていません。
テリトリーに入り込んだ物を永遠に迷わせてしまうのです。
出入りするためのルートは、現在リュウだけが知っています。
出入りの方法を知らない人は作られた異空間に閉じ込められて、二度と出ることが出来なくなります。
手長足長
黄泉のツガイ3巻購入。
手長足長が、強者っぽい雰囲気で登場した。
リトルチャロの東北編でも、手長足長はメチャ強い妖怪という設定だったと思うけど、何かそういうイメージがあるのだろうか……?🤔 pic.twitter.com/k8lVQpAxwu
— ダストン爺 (@Dastun_G) February 11, 2023
手長足長はケンのツガイです。
個体名は不明です。
手長足長は左右様と因縁のあるツガイでした。
とても血気盛んで、自分たちを封印した左右様を嫌っていました。
人を襲い、食べてしまった過去があります。
手長足長らしく伸縮自在な手足を使って、殴ったり物を投げたり対象を捕まえたりします。
さらにお互いの欠損部分を補って、強化することも可能です。
主は田寺ケンですが、彼が幼いという理由と、人間を食べる対象とみている手長足長は、相性が悪かったのです。
そのためケンの言うことは全然聞かず、結局左右様に倒されてしまいました。
金烏玉兎(きんうぎょくと)
#黄泉のツガイ の6巻を読み終わった!
アスマは何か企んでそうな顔してるよな😂
影森の当主とアサの組み合わせは最強だろ😳
沢山引連れてるし強いツガイも多そうだ!
ツガイ同士の戦闘だと相性は重要だよな。
強い能力を持ってても効かない相手だと負けてしまう💦 pic.twitter.com/RYv4RNzLoZ— Griffith (@apostle_Berserk) January 15, 2024
金烏玉兎(きんうぎょくと)はアスマのツガイです。
個体名は白い体の朝霧と、黒い体の夜桜です。
蛾の塊を集めた黒い体に、骸骨の顔がついているのが夜桜と呼ばれています。
夜桜は一切の気配を断って、対象に近づくことが可能です。
逃げる際も体を構成している蛾を分散させて、回避することが出来ます。
朝霧は探査用の蝶を放って、対象の動向を監視する能力を持っています。
現時点で朝霧は尾行以外の用途で、登場していないので詳細は不明です。
刀のツガイ
7巻でてるやんけええええ
ってことで読んだぞ
イワンが思った以上に強い
そしてその峰山の存在も気になる第三の勢力の影がちらつく
それはそれとして田寺父もかなりキーマンっぽく、東のババアもこのままではいなさそうで思ったより組織と個人の関連がきな臭くなってきたな
うーん面白い#黄泉のツガイ pic.twitter.com/Yc5cDnx2lu— トリスタ(hase) (@TRICK_STaR_) May 19, 2024
刀のツガイはイワンのツガイになります。
正式名は今の時点では不明。
個体名は刀身が短いのが小凶、長いのが大凶です。
小凶はとても好戦的な性格で、主である与謝野イワンにも生意気な口を利いています。
対する大凶はとても無口で、口を開くのはとても珍しい。
彼らは刀身を削られてもすぐに再生します。
元々強固な岩である左右様の手足をさらっと切ってしまうくらいには、とても切れ味がいいです。
対象に刃を刺し、その対象から生気を奪い取ることもできます。
しかし主の体にとても負担がかかる能力なので、おそらく多用は出来ないものでしょう。
ザシキワラシ
ザシキワラシはキョウカのツガイです。
個体名は男子の姿のものがダンジ、女子の姿のものがキリと言います。
キリはアサの偽物の正体でした。
対するダンジも村にいたころのユルのそばで、彼をずっと見守っていたのです。
戦闘タイプではなく、どちらかというと友好的なツガイになります。
彼らは姿を変えることが出来、誰かに変身することも人間らしい姿になることも出来ます。
ユルとアサが誕生し、村に伝わる伝承のせいで村の様子が変わってしまいました。
主のキョウカは双子を陰ながら守るために、偽アサとユルの友人としてユルのそばにいるように命じました。
決して周りに害をなすツガイではありません。
マメガラス
マメガラスは「山賊」と言われる謎の集団の男のツガイです。
個体名は色が濃いのがガニマタ、色が白いのがウチマタと呼ばれています。
この二体は人を操る能力を持っています。
ガニマタが対象のものに、くちばしを突きさして血を吸うのです。
それを行う過程で、対象を操ることが可能になるのです。
ウチマタが対象を動かしたり、代わりに話す言葉を指定することも可能。
主の「山賊」の男は元々双子を狙っていましたが、仲間がやられてしまいユルを回収するためにデラさんと手を組みました。
可愛らしい見た目をしていますが、能力が怖いツガイです。
百鬼夜行
#黄泉のツガイ 6巻めっちゃ面白かった。
あちこちでバトル始まって大変わくわくする展開。戦闘向きのツガイが大暴れまくりで楽しい。
一番カッコよかったのはゴンゾウと百鬼夜行。強いジジイ良いよね。あとガニマタ超怖い。あの見た目なのに。何すすってるんだよ。 pic.twitter.com/BFPNyp4FuF
— たてぎね (@tategine) January 16, 2024
百鬼夜行はゴンゾウのツガイです。
個体名は不明で、彼らの能力は特別なものになります。
ツガイにも心があり、主との相性があります。
複数のツガイを所持するとどうしても、お互いのツガイが衝突してしまう者も出てくるのです。
それらの仲を取り持って、相性をよくするツガイがこの百鬼夜行です。
そのため主の影森ゴンゾウは大量のツガイを所持、使役しています。
それぞれのツガイを状況に応じて、使い分けて戦うスタイルを取っています。
所持しているツガイが多いので、戦闘スタイルも多岐にわたる。
なもみはぎ
なもみなぎはナツキのツガイで、なまはげか鬼のような姿をしています。
「悪い子はいないか」「泣く子はいないか」と言っているので、モチーフはなまはげの可能性が高いです。
戦闘能力に長けており、アキオに攻撃を仕掛けたガブリエルを投げ飛ばしています。
今の時点では戦闘シーンがここだけなので、性格や特徴などは不明なところが多いです。
しかしガブリエルと止める力がすごいため、戦闘力は相当なものと考えます。
風神雷神
風神雷神はハヤトのツガイとなります。
個体名も「風神」と「雷神」です。
風神は風を使ったかまいたちのような攻撃ができ、それを使って相手を斬ることが可能です。
雷神は雷を使い、相手を感電させたり相手の攻撃を阻止することが出来ます。
戦いのさなか、イワンに本尊を壊されてしまい、彼らの本領は見ることが出来ませんでした。
ツガイの存在についてまとめ
めちゃくちゃ久しぶりに新しい漫画に手を付けた♪
『#黄泉のツガイ』スゲー面白い😍
本スジのストーリーももちろんなんだけど、ギャグのタイミングとかセンスが最高よね😊荒川弘さんの作品はハズレなし👍 pic.twitter.com/HuyvFkxwZc— 真樹🌏 (@lichtpapa) May 18, 2024
・好戦的なガブちゃんのツガイ:ガブリエル
・冷静沈着なジンのツガイ:掃除屋
・謎多き神様ツガイ:オシラサマ
・ユルの面倒役ハナのツガイ:前虎後狼
・仲間思いなハルオのツガイ:兎と亀
・考えが読めないアキオのツガイ:ヤマノカミ
・メインヒロインアサのツガイ:陰陽
・クールな紳士フユキのツガイ:閻魔帳
・元襲撃者マコトのツガイ:狐狸変化
・代々田寺家契約のツガイ:マヨイガ
・真面目な田寺の血筋ケンのツガイ:手長足長
・静かな復讐者アスマのツガイ:金烏玉兎
・戦闘センスの塊イワンのツガイ:刀のツガイ
・双子を守るキョウカのツガイ:ザシキワラシ
・謎の集団「山賊」の男のツガイ:マメガラス
・影森家当主ゴンゾウのツガイ:百鬼夜行
・真面目でクールなナツキのツガイ:なもみはぎ
・アスマの仇ハヤトのツガイ:風神雷神
以上、ツガイの存在についての紹介でした。
現時点でもたくさんの強力なツガイが登場しています。
それぞれに能力があり、戦闘スタイルがあります。
今後さらにツガイの能力や性格などが発覚する者もいるでしょう。
これからの展開が楽しみです。